三国志 全30章
黄巾の乱から天下統一まで、約百年。五つの部に分けて、読みやすい長さで綴った。第1章から順に読んでも、気になる戦いから読んでも。
乱世の幕開け
黄巾の乱から董卓の死まで。漢王朝が崩れ、英雄たちが歴史の表舞台に姿を見せる。
群雄割拠
呂布、袁紹、曹操、孫策――天下を狙う者たちが争い、官渡の戦いで華北の覇者が決まる。
群雄割拠:孫堅の死と袁紹・公孫瓚の争い
孫堅は荊州で戦死し、北では袁紹と公孫瓚が覇を争う。若き趙雲が初めて戦場に姿を現す。
徐州と兗州:曹操、呂布と戦う
父を殺された曹操は徐州の陶謙を攻めるが、留守の兗州を呂布に奪われる。劉備は徐州を譲られる。
献帝を迎える曹操と、孫策の江東平定
曹操は献帝を許に迎えて天下に号令。孫策は袁術から独立し、江東を平定する。
下邳の戦い:呂布の最期
徐州を奪った呂布を曹操と劉備が下邳に包囲。水攻めの末、呂布は白門楼で処刑される。
許田の巻狩りと衣帯の詔
巻狩りで曹操の専横を見た献帝は密詔を下す。劉備は曹操と英雄を論じたのち、許を脱出する。
官渡の戦い
河北の覇者袁紹と曹操が官渡で激突。関羽が顔良・文醜を斬り、曹操は烏巣を焼いて大勝する。
関羽千里行:五関六将を斬る
劉備の居場所を知った関羽は曹操のもとを去り、五つの関所で六人の将を斬って兄のもとへ向かう。
袁家の滅亡と曹操の河北統一
袁紹の死後、息子たちは跡目を争って自滅。曹操は郭嘉の遺計で遼東まで平らげ、北方を統一する。
赤壁と三国鼎立
諸葛亮が山を出て、赤壁で曹操が敗れ、劉備が蜀を取る。天下は三つに分かれる。
三顧の礼:臥龍、山を出る
徐庶を失った劉備は、水鏡先生の言葉を頼りに隆中へ。三度目の訪問で、ついに諸葛亮を迎える。
長坂の戦い:趙雲と張飛
曹操の南下で新野を追われた劉備は民を連れて逃げる。長坂で趙雲は阿斗を救い、張飛は橋で曹軍を止める。
赤壁への道:舌戦と同盟
魯粛と共に江東へ渡った孔明は、群儒を論破し孫権を説き、周瑜を怒らせて孫劉同盟を結ぶ。
赤壁の戦い:苦肉の計と東南の風
周瑜と諸葛亮の知略が結実し、長江に炎が走る。曹操の大軍は一夜で崩れ去った。
荊州争奪と周瑜の死
赤壁の勝利の後、荊州をめぐって周瑜と諸葛亮の知恵比べが始まる。三度謀られた周瑜は血を吐いて倒れた。
潼関の戦い:馬超の怒り
父・馬騰を殺された馬超が、西涼の軍を率いて曹操に挑む。曹操は髭を切り、袍を捨てて逃げた。
劉備の入蜀と龐統の死
劉璋の招きで益州に入った劉備。龐統は落鳳坡に散り、張飛は厳顔を義で降して成都を目指す。
定軍山と漢中王
黄忠が定軍山で夏侯淵を討ち、趙雲は漢水で一身これ胆。曹操は漢中を捨て、劉備は漢中王となる。
樊城の戦いと関羽の最期
樊城で于禁を水攻めにし威を天下に轟かせた関羽。だが背後を呂蒙に突かれ、麦城に散る。
曹操の死と三国の成立
英雄・曹操が世を去り、曹丕が漢を奪って魏を建てる。劉備は蜀漢、孫権は呉の君主となった。
諸葛亮の北伐
劉備の死後、諸葛亮が全てを背負って魏に挑み、五丈原で星が落ちる。
夷陵の戦いと白帝城の託孤
義弟の仇を討たんと劉備は呉へ攻め込むが、陸遜の火攻めに大敗。白帝城で諸葛亮に後事を託す。
南蛮平定:七縦七擒
南方の反乱を鎮めるため諸葛亮は自ら瀘水を渡る。王・孟獲を七度捕らえて七度放ち、心を服させた。
出師の表と街亭の失敗
出師の表を奉って北伐に出た諸葛亮。だが街亭で馬謖が山に陣取って大敗し、泣いて馬謖を斬る。
北伐の日々:司馬懿との知略戦
陳倉、祁山、木門道。諸葛亮は北伐を重ねて司馬懿と知略を競う。張郃が倒れ、李厳の嘘が丞相を呼び戻す。
五丈原に星落つ
五丈原で司馬懿と対峙する諸葛亮。病に倒れ、星は落ちた。死せる孔明、生ける仲達を走らす。
三国の終焉
司馬一族が魏を乗っ取り、蜀が滅び、呉が降り、晋が天下を一つにする。